「死」に出会うとき
職場の人が亡くなった。
友人の家族やペットが亡くなった。
ご近所さんが亡くなった。
おなかの中にいた子が亡くなった。
わたしたちは生きていると、「死」に出会うことがあります。
それは、世界のどんな国に住んでいても、
どんなコトバを話していても、信じる宗教が違っても、
人がヒトである限り、同じです。
「死」に出会ったヒトに、あなたはどんなコトバを伝えますか?
・心より、お悔やみを申し上げます。
・ご愁傷様です。
・安らかなお眠りをお祈り申し上げます。
SNSでは、R.I.P. ( Rest in Peace ) の文字を見ることも増えました。
伝えるヒトにとっても、伝えられるヒトにとっても、
同じコトバがどれだけ心の奥に響くものになるかは、
ヒトそれぞれに異なります。
グリーフ(悲嘆・悲哀)とは・・・
人は、大切なものを失ったとき、深い悲しみや苦痛を感じます。
拒絶、悲しみ、落胆、後悔、怒り、孤独感
不眠、食欲低下、胃腸障害、身体的な痛みなど
死別、離婚、健康やペットや職の喪失など、人生の大きな変化によって起こる
これらの感情体験をグリーフ(悲嘆・悲哀)と呼びます。
もしあなたや、あなたの知人が、グリーフの悲しみや苦痛の中にいたら・・・
同じ出来事に遭遇したとしても、
その体験をどのように感じて、どのような状況にいるかは
一人ひとり異なります。
言葉の力
伝える方は励ましてあげたいと思って、お悔やみの言葉に
もう一言、添えることもあるかもしれません。
・時間が解決してくれます・・・
・頑張って下さい・・・
・あなたの気持ちはわかります・・・
・こうすればいいですよ!
・早く元気になって下さい・・・
上のどのコトバも、相手の方がグリーフの渦中にいる場合は、
負担を感じさせてしまう可能性があります。
もちろん、あなたの優しさを受け取れる人もいるかもしれません。
それでも、そのヒトは、今ある自分の精一杯の愛で、
苦しみながら、悲しみながらも、あなたの愛を受け止めて返そうと
頑張っているかもしれません。
だったら、どのような言葉をかけると良いのでしょうか。
優しさと温かさと共に伝える方法
・なにか、私にお手伝いできることがあれば、いつでも声をかけてください。
・必要なときは、そばにいるね。
正解はありませんが、ほかのコトバよりも
相手につらい思いをさせてしまう可能性は減りそうです。
・ただ、手をとって、背中をさすってあげる。
あなたと相手の関係性によっては、それだけでも
とても、温かさを感じてもらえるかもしれません。
グリーフの渦中にいる葛藤・混乱・悲しみとは・・・
あなた自身や大切な身近なご家族、職場の人やご友人などに
喪失体験が起きた場合、その方々は複雑なグリーフの感情や混乱とともに
・今もこれからも、どうすればいいのかわからない・・・
・未来が見えない・・・
・なぜこんなことになったのか・・・
・自分にもっとできたことがあったはずだ・・・
・わたしがいなくなってしまったみたいだ・・・
これはほんの一部ですが、
このような様々な想いや不安に打ちひしがれて、
それでも毎日、なんとか生活を続けていらっしゃるかもしれません。
先が見えない場所から、一歩を踏み出すまで・・・
・食事も取れない
・ベッドから起き上がれない
・何をしても意味がない
・ふと、一人になった瞬間に涙があふれて、
想い出が溢れ出して、止められなくなって・・・
もしあなた自身や、身近な方が、このような状態を感じていたら
当サロン Sound Cafe(サウンドカフェ)を思い出していただければ、
とてもありがたいです。
私自身も、15年近く、ともに過ごしたパートナーを
ある日突然、事故で亡くしました。
あなたと全てが同じ状況だったということはありえませんが、
生命というかけがえのない存在に向き合おうとするあなたの近くで
少しはサポートできることがあるかもしれません。
あなたの大切な人が
大事に今日までつないでくれた、あなたの心のために・・・
そっと立ち寄って、休息の時間をとっていただけるように
あなたの大切な人が、この場所にあなたの光を
連れてきてくださったのかもしれません。
Sound Cafe(サウンドカフェ)は、あなたのこころに寄り添う場所です。
お気軽にお立ち寄りください。
この扉をノックしてもしなくても、
ここに来てくださったあなたの心が、
明日はすこしでも、軽やかになりますように。
心よりお祈り申し上げます。